伊豆市・天城湯ケ島地区には、神社がいっぱいあります。私の地域の矢熊にも「矢熊神社」があり、春には豊作を願い、秋には収穫に感謝して、例大祭を行っています。
 矢熊神社は、13級と等級も低く、宮司もいませんが、次のような歴史があり、地域のシンボルの一つです。


−矢熊神社は、俗に「子の神神社」と言い、ネズミが御神体−
このため、猫を飼ってはいけない時期が過去にありました。
      
 矢熊神社には、「子(ね)の神」、「皇大神(金毘羅)」、「飯鋼明神(稲荷明神)」、「山の神」、「金山毘古命」の5つの神様が祭られています。
 明治41年に合祀されるまでは、それぞれを祭った神社が矢熊の中にあり、その名残は随所に見られます。
 「飯鋼明神(稲荷明神)」では、神社の前に舞台を組んで、踊りを踊ってお祭りをしたとの言い伝えもあり、その辺りの地名は今でも「舞台」と呼ばれています。また、「山の神講」というお祭りは今でも行われています。
 5つの神社が合祀されるまでは、初詣でには、一度に全部のお参りをしなければならず、村人たちは、朝の暗いうちから大変な時間をかけて、歩いたそうです。
 矢熊神社は、別名「子の神神社」と呼ばれ、ネズミを大切にするという神様が祭られているため、昔、近くの家では猫を飼ってはいけないとされていた時期もあったようです。
 また、稲荷明神を祭ってあるので、商売繁盛を願う方、一度矢熊神社をお尋ねになってはいかがですか。