松ケ瀬の由来

 天正18(1590)年の「豊臣氏文書(もんじょ)」同年の「徳川氏代官伊奈文書(もんじょ)」のなかに「松笠郷(まつかさのきょう)」との記載があります。
 区内にある「軽野(かるの)神社」は、中世のある時期から「笠離(かさはずし)明神」あるいは「笠卸(かさおろし)明神」と呼ばれて
いました。人々は、神社の神威を恐れて、笠をはずし
て通り過ぎたことに、その由来があると言われています。
 また、笠を境内の松にかけて参拝したので、松笠神社の別称もあり、この地は「松笠」と言われていました。
 「松ケ瀬」は、この松笠がなまったものと伝えられ、延宝6(1678)年の検地帳に「松ケ瀬村」とあり、このころから正式名称になったものと考えられます。