宿の由来

 宿は宿駅、宿場の意味です。近世、重要な街道に人馬のつぎたてにあたる場所をおきました。伊豆中央を南北にはしる下田街道(現在は国道136・414号)と、東海岸伊東と西海岸松崎をつなぐ経路(現在の県道伊東西伊豆線)が、宿で交差していました。宿は、古くから伊豆中央の十字路をかかえた宿場でした。
 湯ケ島の本陣も小字宿地内にあり、同じ字に接して室町初期にはすでに神社もありました。明治22年帝室林野局の出張所、同35年には上狩野村役場も宿区内におかれ、宿区は湯ケ島村のみならず、その後誕生の上狩野村の中心地になりました。