わさび栽培の歴史


 ワサビは、全国各地の清水が湧き、流れる渓流の間に自生していると言われています。学問的にはワサビアジャポニカ(Wasabia Japonica)といい、アブラナ科の常緑多年生の宿根植物です。
 ワサビは、夏の強い日差しを嫌い、涼しい山間地で年間の水温が8〜12°Cの清水のわき出るところが栽培の適地とされています。特に伊豆の天城山麓では、清澄な水が豊富で、冬も暖かく、上質なワサビが収穫されます。
ワサビ栽培の歴史 ワサビの効能
 ワサビが栽培されるようになったのは、役400年前の慶長年間で、静岡県静岡市の安倍川流域の有東木が発祥の地とされています。
 有東木において村人が、山葵山(わさびやま=地名)の渓谷に自生しているワサビをとって、井戸頭という清水のわき出る場所に植えたところ、生育が良かったので、栽培されるようになったということです。
 天城湯ケ島町においては、延享元年、山守であった板垣勘四郎が、しいたけ栽培の指導に、有東木に派遣され、帰国に際してワサビ苗を持ち帰り、栽培普及していったのが始まりとされています。
 板垣勘四郎は、当時の椎茸栽培師。

町のもう一つの特産しいたけのページ
 天城山麓の清流と澄んだ空の元で育つ「天城ワサビ」は、新鮮そのものです。
ワサビはビタミンCを豊富に含んでおり、ワサビの辛味はビタミンCの酸化防止に役立ちます。ワサビのもつ独特の風味とさわやかな辛味は、食欲増進になります。
 また、ワサビはコレラ・チフス・赤痢などの病原菌を強烈に殺菌する力がある事もわかっています。最近では、O−157に有効という説もあります。
 ワサビは根をおろして、刺身や寿司につけて食べるのが一般的で、誰もがご存じのおいしい食べ方です。また、ワサビ漬や茎の三杯酢漬も有名です。しかし、もっといろいろな食べ方があるので一例を紹介します。
そば・うどんにワサビを
のり茶漬けに
ワサビ焼酎(飲み過ぎサインが出ないため翌日に注意を!)
暑いごはんに鰹節と混ぜ合わせて
のりの佃煮にすって混ぜ合わせると最高!